みなさま、5月になると「新茶がおいしい」「新茶の時期だ」とおっしゃっているかもしれませんが、新茶について詳しくご存知でいらっしゃいますか?
新茶はおいしい、いいお茶だということは知っていても、新茶について説明してといわれてもなかなか答えにくいものです。
この記事では、新茶についてご紹介しています。
- 新茶について詳しく知りたい
- 八十八夜って何?
- 日本のお茶文化を知りたい
このような方に特に読んでいただきたい記事です。
新茶の基本的な知識を得たいとお考えの方に、わかりやすく新茶についてを知っていただけると思います。
新茶とはどのようなものなのでしょうか?
Contents
新茶とは
新茶とはその年の(1年の中で)一番初めに生育した新芽を摘み採って、それを使用してつくられたお茶のことです。
毎年、一番良い時期につくられた旬のものになります。
現在のお茶は、年何回かに分けられて茶葉が摘み取られることもあります。しかし、基本的に4月~5月の春の時期に新芽が育ち、それが新茶(一番茶)として出荷されます。
新茶はいつからいつまでのものをいうのか
「新茶の時期になりました」などとよく聞きますが、新茶とはいつの頃のものをいうのでしょうか。
新茶は、基本的に5月上旬~6月に摘み取られた茶葉を使用したお茶のことをいいます。
また、一番茶が摘み取られる時期を5月の「八十八夜」と言います。
八十八夜とは
立春から数えて八十八日目にあたる日のことを言います(大体5月2日頃になります)
八十八夜は、春から夏に移る節目の日といわれ、縁起のいい日とされています。気候的にも茶摘みの最盛期でこの頃に摘み取られたお茶は極上となります。
八十八夜に摘み採られた茶葉から作られるお茶は、昔から不老長寿の縁起物の新茶といわれており、縁起を担ぐ意味もあります。
新茶の味
新茶はおいしいと皆さん言いますが、どこが他のお茶と違うのでしょうか?
いつも買っている普通のお茶でも満足できる味ですし、どこか特別な理由があるのでしょうか。
新茶の味は結論から言うと普通のお茶とは結構違います。
新茶の味の特徴は「さわやかで甘味が多い」というところです。
新茶はやわらかい新芽のみを使用しているため、苦味が少なく甘みが多い傾向があります。お茶にとって一番良い時期に摘み取られたお茶なので、新茶の茶葉は上質なものになるのです。
そのため、新茶は香りやうま味が良いお茶となります。
新茶に苦味が少ない理由は、新茶にはカテキンやカフェインのような苦味・渋味のある成分が少ない傾向があるためです。
新茶以降に摘み取られた茶葉を使用した「二番茶」「三番茶」などに比べて苦み成分が少なく、うま味・甘味の成分であるアミノ酸が多い傾向にあります。
おわりに
新茶の基本的なことについてご紹介しました。
この記事ではこれらのことをご紹介しました。
- 新茶の基本的な事
- 新茶が摘み取られる時期
- 八十八夜
- 新茶の味
新茶の主な特徴についてお分かりいただけたのではないかと思います。
新茶の中でもおいしいものが選びたいですよね。
おいしいお茶の選び方についてはこちらの記事に書いていますので、ぜひご覧ください。