紅茶は世界中のお茶の中で一番生産されているお茶です。
世界各国でたしなまれている紅茶ですが、紅茶の産地もたくさんあることをご存知でしょうか?
この記事では、世界の紅茶の産地や特徴についてご紹介していきます。
Contents
世界の紅茶の産地
世界の紅茶の産地をご紹介していきます。
ご紹介する紅茶の産地はこちらです。
- インド
- スリランカ
- 中国
- アフリカ
- インドネシア
- ネパール
- バングラディシュ
- トルコ
- 日本
紅茶の産地は9か国あります。
一つ一つ説明していきます。
インド
世界最大の紅茶生産量を誇るインドです。
産地や季節によって様々な紅茶を産出しています。さすが世界最大の紅茶生産量の国ですね。
【インドの紅茶生産地】
インドの紅茶にはたくさんの生産地があります。
- ダージリン
- アッサム
- シッキム
- ドアーズ
- テライ
- ニルギリ
インドには全部で6ヵ所の紅茶生産地があります。
インドの茶葉生産量の約75%は北東部(ダージリン、アッサム、シッキム、ドアーズ、テライ)で生産されています。残りは南部(ニルギリ)です。
スリランカ
高地で生産され立紅茶が有名なスリランカです。標高によって紅茶が3区分されているのが特徴といわれています。
【スリランカの紅茶生産地】
スリランカの紅茶生産地は6ヵ所あります。
- ウバ
- ディンブラ
- ヌワラエリア
- キャンディ
- ウダプセラワ
- ルフナ
スリランカの紅茶生産地はさらに標高によって区分されています。
標高1200m以上(ウバ、ディンブラ、ヌワラエリア、ウダプセラワ)をハイグロウンティー、標高600~1200m(キャンディ)をミディアムグロウンティー、標高600m以下(ルフナ)をローグロウンティーといいます。
中国
数千年の歴史を持ち、茶の発祥の地とされている中国です。
世界一のお茶生産国で、紅茶の生産もしています。
中国の紅茶は独特な風味を持つ個性的なものが多いです。
【中国の紅茶生産地】
中国には3ヵ所の紅茶生産地があります。
- 安徽省(あんきしょう)
- 福建省
- 雲南省
アフリカ
アフリカは、20世紀に入ってから紅茶生産国として急成長しました。
適度な渋味とさわやかな飲み口が特徴の紅茶です。
【アフリカの紅茶生産地】
アフリカは4ヵ所の紅茶生産地があります。
- ケニア
- マラウイ
- タンザニア
- ウガンダ
インドネシア
インドネシアの紅茶はスリランカの紅茶とよく似た特徴を持っています。
渋味が少なくマイルドで、ほんのりスパイシーさを感じる味わいの紅茶です。
【インドネシアの紅茶生産地】
インドネシアは2か所の紅茶生産地があります。
- ジャワ
- スマトラ
インドネシアは亜熱帯気候で年間平均気温が28℃と暑いのですが、茶畑は高原にあり朝晩冷え込みます。
ネパール
ネパールは紅茶生産国で有名なインドと中国に隣接しています。
渋味は強くなく、飲みやすい紅茶です。
【ネパールの紅茶生産地】
ネパールの紅茶生産地は東側のヒマラヤ山麓地帯です。
インドの北東部と隣接しているため、ダージリンやテライに似た気候で生産されています。
バングラディシュ
インドの東側と隣接しているバングラディシュです。
バングラディシュの紅茶は地域柄、アッサムと似ています。アッサムに比べてマイルドで、ややスパイシーな味わいが特徴です。
【バングラディシュの紅茶生産地】
バングラディシュの紅茶生産地は亜熱帯気候に属しています。3~6月までは夏期で高温多湿、10月頃まではモンスーン期となる場所です。
トルコ
ヨーロッパとアジアの間にある国のトルコです。海に近い場所で生産されています。
トルコの紅茶は穏やかな香りとほのかな甘みが特徴です。
【トルコの紅茶生産地】
トルコの紅茶は2つの地域を中心に生産されています。
- リゼ
- トラブゾン
どちらもトルコ北東部にあり、黒海に面しています。気候が温暖で夏期でも平均気温が20℃を超える程度にしかならない場所です。
日本
日本は緑茶だけではなく紅茶も少量ですが生産しています。
日本で紅茶製造されるようになったのは明治8年(1875年)です。この頃、緑茶が輸出品としてあまり人気がなかったため、需要の高い紅茶を製造するようになりました。
日本の紅茶は渋味が少なく、スパイシーさを感じる紅茶が多いです。
【日本の紅茶生産地】
日本の紅茶生産地は緑茶と紅茶の茶樹が同じなので、日本茶を生産しているところと同じです。
- 静岡県
- 鹿児島県
上記の2県が中心となって、九州地方でも紅茶を製造しています。
お茶の生産量が多い京都府や奈良県などの近畿地方は、そこまで紅茶づくりに積極的ではありません。
おわりに
紅茶の生産地についてお分かりいただけましたでしょうか?
紅茶の生産地はたくさんあります。そして、国によって紅茶を生産している場所の気候が違うことが分かります。
私は、紅茶は世界中で生産されているけど、同じような気候で作られているのだろうと考えていました。
しかし、紅茶が生産されている場所は海側の温かい場所から、山側の寒暖差がある場所まで様々な場所で栽培されていることが調べてみると分かりました。
いろんな場所で紅茶が生産されているからこそ、私たちは様々な種類の紅茶を楽しむことができているのですね。