「ティーベルト」という言葉を聞いたことはありますか?
紅茶の産地はたくさんあります。
しかし、たくさんあるといっても茶樹に適した気候は決まっているのです。世界の一部に集中して紅茶が生産されています。
その世界の中で紅茶の産地が集中している範囲のことをティーベルトと呼んでいるのです。
今回はそんなティーベルトについて詳しくご紹介していきます。
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ティーベルトとは
ティーベルトとは、世界の中で紅茶生産国が集中している範囲のことです。
ティーベルトは赤道と北回帰線(きたかいきせん)を中心としています。
ちなみにティーベルトと呼ばれる紅茶生産地域は、北緯45°~南緯35°の範囲に位置しています。その範囲でほとんどの紅茶は生産されています。
ティーベルトの気候
紅茶の生産国の集まりであるティーベルトは赤道と北回帰線を中心とした範囲になります。
そのため、紅茶の生産国は比較的温暖な気候の国が多いです。
ティーベルト赤道と北回帰線、それぞれの気候はこのようになっています。
赤道付近の地域は年中日射量が多いです。そのため赤道付近は温暖な気候で熱帯地域が多くなっています。また、降水量も多い地域です。
北回帰線は赤道よりも北側にあります。北回帰線の北を温帯、南を熱帯と呼ぶこともあるようです。
上記の2つの気候について見てみると、
ティーベルトは赤道と北回帰線が中心となっているので、気候は熱帯・亜熱帯だということが分かります。
紅茶生産国
ティーベルトの気候は熱帯・亜熱帯だと言いました。紅茶生産国のほとんどはそのあたりに属しています。
■主な紅茶生産国
- インド
- スリランカ
- 中国
- アフリカ
- インドネシア
- ネパール
- バングラディシュ
- トルコ
- 日本
その他にも紅茶生産国はありますが、紅茶のほとんどは上記の国で生産されています。
紅茶の生産量が特に多い国である、インドやスリランカは赤道から近い国ですね。
おわりに
ティーベルトについてお分かりいただけましたでしょうか?
ティーベルトについて知ると、紅茶生産国は熱帯・亜熱帯地域であると分かりました。
つまり、おいしい紅茶を作るには暖かい気候の場所でないといけないということですね。
しかし、同じような気候の国で生産されているのに紅茶の味・香りはそれぞれ違いますよね。
それについて考えると、熱帯・亜熱帯地域にばかり紅茶生産国はあるのに紅茶の味わいが違うのは、それぞれの国の中で他の国にはない特徴がある気候や場所で茶樹が栽培されていることによる結果なのだと分かります。
そのようなことも、ティーベルトについて知ると分かってきます。おもしろいですよね。