日本茶はツバキ科の茶樹(チャノキ)から作られるお茶です。
同じ茶樹からできている日本茶でも、製法や収穫時期によってお茶の種類が異なるのはご存知でしょうか?製法や収穫時期が違うことでそれぞれ違った香りと味わいが楽しむことができます。
この記事では、代表的な日本茶10種をご紹介していきます。
Contents
日本茶の種類
今回ご紹介する日本茶10種はこちらです。
- 煎茶
- 番茶
- ほうじ茶
- 玄米茶
- 玉露
- 抹茶
- 茎茶(棒茶)
- 芽茶
- 粉茶
- 玉緑茶
それぞれ特徴をまとめています。
煎茶
煎茶は日本茶の中でも代表的なお茶です。日本茶の消費量の約80%を占めています。飲んでいる日本茶はほとんど煎茶と言えます。
煎茶の製法はうまみを重視する製法です。摘んだ茶葉をすぐに蒸すことで発酵を止め、細くもんで仕上げられます。
日本緑茶ならではの、甘味と渋みのバランスが取れているところやスッキリとした味わいが特徴です。甘味と渋みのバランスがちょうど良いため飽きられにくく人気があります。
日本緑茶は茶葉を蒸して発酵を止める製法によって生まれる、独特のうまみと緑色という他のお茶にはない特徴があるお茶です。
番茶
番茶は煎茶の製造工程で取り除かれる硬い葉や茎を使用して作られたお茶です。
煎茶よりも低価格。さっぱりとした味わいとのどごしが特徴です。
ほうじ茶
ほうじ茶は煎茶や番茶を強火で炒って水分を飛ばして作られるお茶です。
炒ったことで渋味や苦味を抑えられていて、香ばしい香りがするのが特徴です。カフェインやタンニンが少ないお茶なので子供からお年寄りまで安心して飲めます。
玄米茶
玄米茶は番茶や煎茶に炒った玄米を混ぜ合わせたお茶です。
番茶や煎茶のさっぱりとした味わいの中に、玄米の香ばしい香りが引き立っているのが特徴です。
玉露
玉露は日本緑茶の中で最高級品と言われています。上質の茶葉を作る茶樹のみを使用して作られたお茶です。
鮮やかな緑色の茶葉が特徴です。低めの温度のお湯で入れることによって玉露ならではのとろっとした甘味が引き立ちます。
年に1回しか収穫できないので煎茶よりも高価になります。お客様に出すのにピッタリのお茶です。
抹茶
抹茶は、蒸した茶葉を乾燥させたもの(碾茶)を原料とし、石臼(いしうす)でひいてきめ細かい粉状にしたお茶です。
主に茶道の時に飲まれています。煎茶の製法ができるまでは抹茶が主流でした。
苦味、甘味、旨味が感じられる贅沢な味わいが特徴です。また、栄養価が高いのも抹茶の特徴です。
茎茶(棒茶)
茎茶はその名の通り、葉ではなく茎の部分を集めて作られたお茶です。
茎ならではの青々とした香りとさわやかな味わいが特徴です。
芽茶
芽茶は、煎茶や玉露の製造工程で出てくる、茶葉の先端のやわらかい芯の部分から作られているお茶です。
濃厚で苦みの効いた強い味が特徴です。
粉茶
粉茶は、煎茶や玉露の製造工程で出てくる、細かく砕けた葉や芯の部分を集めて作られたお茶です。
お湯を入れてから短時間で濃い緑色となります。渋味の効いた濃厚な味わいが特徴です。
食事中に粉茶を飲むと口の中がさっぱりとするため、お寿司や刺身と一緒に飲むのがピッタリです。お寿司屋さんの「あがり」としてよく使用されています。
玉緑茶
玉緑茶は煎茶などの製造方法とは異なり、釜炒り製と蒸し製の2種類の製造方法があります。主に九州中北部で製造されているお茶です。
茶葉が勾玉のような丸い形をしています。さっぱりとした味わいとほのかに感じる甘みが特徴です。
まとめ
代表的な日本茶10種をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
日本茶は香りや味わいなどそれぞれ特徴があって違うお茶だということがわかっていただけましたでしょうか。製造工程が違っていたり、茶樹のどの部分を使用するかによって異なるお茶となるのです。
日本茶についてまとめてみて分かったのが、日本茶は煎茶を主として作られているものが多いということです。
- 煎茶の製造工程から出てきたものを使用したお茶
- 煎茶に何かを足して作られたお茶
上記の2つによって作られたお茶ばかりです。よって煎茶から派生して日本茶のほとんどが作られていると言えると思います。
煎茶からここまでたくさんの日本茶ができているというのはおもしろいです。
自分好みの日本茶を探してみるのも楽しいですし、飲むタイミングによって日本茶の種類を変えるのも良いと思います。一度、日本茶の飲み比べをしてみてはいかがでしょうか。