お茶の中で、世界で一番飲まれているとされる紅茶。
食べ物のなかでも農産物には旬という、いわゆる収穫期があります。紅茶にももちろん旬はあります。
農作物で旬といえば、季節でいうと大体が秋になります。
しかし、紅茶は世界中に産地があるため、紅茶の旬も国によって違います。国によって全然気候が違いますからね。
もっとおいしく紅茶をいただくために、旬というものがあるのならば知っておきたくないですか?
Contents
紅茶の旬
紅茶を生産するために必要な茶樹の産地は、世界中にたくさんあります。
たくさんありますが、おもに茶樹が生産されているのは、亜熱帯や熱帯といった気温が高い地域が多いです。
ティーベルト
紅茶の主な産地をまとめて「ティーベルト」と呼んでいます。
ティーベルトとは、世界の中で紅茶生産国が集中している範囲のことです。
赤道と北回帰線(きたかいきせん)を中心とした範囲になります。
つまり、赤道の近くの温暖な気候の国で、茶樹はほとんど生産されているということになります。
国によって紅茶の旬は違うの?
上記で、紅茶のほとんどが気候が亜熱帯や熱帯の国で生産されているということがわかりました。
それならば、
「国が違っても紅茶の旬はそれほど変わりがないのでは?」
と思われるかもしれません。
しかし、そうではないのです。
国によって茶樹の産地の特徴が異なります。
例えば、雨季や乾季の時期の違いであったり、栽培されている場所が山岳部か沿岸部かなどと全然違うことがあるのです。
つまり、茶樹が栽培されているのが大体、亜熱帯や熱帯と地域が同じ場所であったとしても、国によって様々な気候や場所で茶樹が栽培されているため旬も異なるということです。
たとえ同じ国であっても、茶樹が栽培されている場所が違えば、旬も違うことがあるのです。
クオリティーシーズン
「クオリティーシーズン」とは、紅茶を摘むのに一番いい時期のことです。
この時期に摘まれた紅茶のことを「クオリティーシーズン・ティー」と呼んでいます。
クオリティーシーズンに摘まれた紅茶は、香りや味が最も優れていて、高品質のお茶が期待できます。
クオリティーシーズンカレンダー
まとめ
紅茶の旬についてお分かりいただけましたでしょうか?
紅茶の旬についてまとめますとこのような感じです。
- 国によって紅茶の旬の時期が違う
- 旬の時期に摘み取られた紅茶を「クオリティーシーズン・ティー」と呼ぶ
紅茶それぞれのクオリティーシーズンについて知りたい方は、上記あります「クオリティーシーズンカレンダー」をご確認ください。
ちなみに産地で摘み取られた紅茶が日本に届くには、早くても1~3ヶ月かかります。
できるだけおいしい紅茶を選びたいですね。
この記事がどなたかの紅茶の勉強に役立てていればうれしいです。